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開催日: 2005年11月16日(水) / 2005年11月24日(木)

VMNセミナー 2005 皮膚病
‥ 最新版 アトピー診断と治療 ‥

会 場: 東京:TFTビル (東館 909号室) アクセス
●11月16日(水) / 11月23日(水)
東京1日目・大阪1日目
犬猫の主要な皮膚感染症として、ここではブドウ球菌とマラセチア性皮膚炎の重要性について解説していただきます。痒がっている患者にはまず、どのようなアプローチから始めればよいか、検査と治療法について理論的な手順を教えてもらいましょう。これで治療や診断を見逃すことが無くなるに違いありません。
また、アトピーの診断では、アトピー性皮膚炎の病態発生をもう一度復習することによって、各検査に対する現在の考え方と新しい知見についてわかりやすく説明してただきます。アトピーの症状は動物の生涯を通じて管理する事が必要です。治療・管理を開始するに当たり、何が重要になってくるのか、また、新薬も含めた薬剤全身療法と局所療法、免疫療法の基本と現在の進め方についても詳しく解説していただきます。この機会に、皮内検査、免疫療法、新しい薬剤など、日頃疑問に感じていることをどんどん聞いてみましょう!

●11月17日(木)
東京2日目
原発性よりもむしろ二次性の脂漏症が多いと言われています。なぜ脂漏症という状態が起こるのか、病態生理と一緒にわかりやすく説明していただき、その基礎原因に対する診断アプローチと治療法、管理法についても講義していただきます。
皮膚疾患の一つとして大変厄介なのが、指間皮膚炎です。指間性皮膚炎にもアレルギーから特殊な疾患まで様々な原因がありますが、これをパッド、指間、爪、足の発生部位に分けてこの問題に対する診断法と治療法を解説していただきます。皮膚糸状菌症は確実な診断と治療(全身療法と局所療法)はもちろん、どの時点で完治とするのか、また、特にキャッテリーや多頭飼育における感染蔓延のコントロール法についても詳しく教えてもらいましょう。

●11月24日(木)
大阪2日目
犬猫のアレルギー疾患では10~20%が食物に関連していると言われています。食物有害作用では特に食物アレルギーが厄介ですが、その病態生理をもう一度詳しく復習し、問題となっている成分、臨床症状、診断法、各検査法の利点と限界を含めて講演していただきます。脱毛は、その分布範囲と炎症の有無によって分類し、各鑑別診断を行っていきます。様々な内分泌的原因も含めて、脱毛に対する理論的アプローチ法を整理していくことができます。数多い自己免疫性疾患の中で特に代表的によく見られる疾患から解説していただきます。治療は初期には保存的治療、そして中程度から重度の疾患には局所療法と全身性免疫抑制療法を選択していきます。日常的にはあまり頻繁に遭遇することのない疾患群ですが、この他に薬剤による有害反応として激しい薬疹についても紹介していただきます。

講師

Douglas J. DeBoer, D.V.M.
Associate Professor, Department of Medical Sciences, School of Veterinary Medicine, University of Wisconsin-Madison
◆これまでのご経歴と専門的なご活躍について
1981年のカリフォルニアデービス大学卒業生であり、その後ミシガン州立大学でインターンシップを修了してから、カリフォルニアのサンフランシスコにある小動物診療所で2年間勤務した。1984年、皮膚病学のレジデントトレーニングのためデービス校に戻り、1986年にはウィスコンシン-マジソン大学獣医学校の職員となった。彼は現在そこで皮膚病学の準教授を務めている。

◆ご興味のある学術分野は
彼がリサーチおよび臨床面で共に関心を抱いている課題は再発性および慢性皮膚疾患の免疫学であり、特に犬のアレルギー性皮膚疾患と猫の皮膚糸状菌症に重点を置いている。

◆現在のご活躍は
アメリカ獣医皮膚病学会(ACVD)の認定専門医であり、2003年には科学と教育に対する貢献者としてACVD優秀賞を授与された。専門誌である AmericanJournal of Veterinary Research、Veterinary Dermatology、そしてCaninePracticeの科学編集委員も務め、現在は International Task Force on CanineAtopic Dermatitisにおいても活躍している。これまでに執筆担当した研究論文、臨床報告、書籍の項目は100を超える。

◆ご家族やペットについて教えてください。
住まいはマジソン・ウィスコンシンの郊外で、犬2頭と猫1頭と共に暮らし、休みの日には近辺の森林、野原、ガーデンを散策している。

◆ご趣味は?
旅行、ワイン、料理を作ることと、食べること。

◆お気に入りの言葉は?
パーキンソンの法則として有名な文章で忙しい人達にはよく知られている「Work expands so as to fill the time available for its completion」。
 

演題

11月16日(水)
皮膚感染症とそのコントロール法
アトピー性皮膚炎-臨床症状と診断アプローチ
アトピー性皮膚炎-管理計画
11月17日(木)
角化異常性皮膚疾患(脂漏症)
指間性皮膚炎-POMRに基づいた戦略法
皮膚糸状菌症の診断と治療
11月23日(水)
皮膚感染症とそのコントロール法
アトピー性皮膚炎-臨床症状と診断アプローチ
アトピー性皮膚炎-管理計画
11月24日(木)
食物有害作用
臨床的問題としての脱毛
自己免疫性疾患および薬疹

関連ハンドアウト(参考資料)

  • 【11月16日(水)】東京1日目 【11月23日(水)】大阪1日目  11/16_23講義テキスト&スライド一括印刷用<74ページ>
  • 【11月17日(木)】東京2日目  11/17講義テキスト&スライド一括印刷用<70ページ>
  • 【11月24日(木)】大阪2日目  11/24講義テキスト&スライド一括印刷用<74ページ>
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