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VMN セミナー情報

  • 新人研修シリーズ
  • 科目
開催日: 2013年5月15日(水)

第2回 整形外科
A/Oの基本、骨折、TPO、膝蓋骨、前十字靱帯、股関節全置換

講師

南毅生先生
DVM, PhD, JCVS, 南動物病院グループ代表

オンデマンド

Vol.01
  • 整形外科

●手術器具
AO/ASIFに準じた方法ならびに機材を用いる。デメリットは高価なので全てのプレートなどを置いておくことが難しい。●AO/ASIFとは
獣医領域では1965年から使用されている。●AO/ASIFの手技●骨折部位にプレートを装着するために最低限必要な器具
・ネジ
・ディプスゲージ
・タップ
  セルフタッピングネジもある。T字型のタップは軸がずれることがある。
・ドリルガイド
  ドリルで開ける穴の大きさは決まっている。
・ドライバー

Vol.02
  • 整形外科

●骨折の治癒
髄内ピンを使って整復する方法とプレートを使って整復をする方法がある。
骨折はピンニングのほうが早く仮骨組織ができるので早く骨はつく、プレートのほうが遅い。
AOプレートは基本除去する必要は無い。 ●DCPって何?
プレートのネジ穴が偏心性になっていて、ネジを入れることで骨折端に力が加わる。
そのためにドリルガイドに矢印がついている。●内固定法の基本
ピンニングは動きが激しいと治癒しない。●骨折端に対するプレートの装着
必ずドリル、ディプスゲージ、タップ、ネジの順番●ラグスクリュー
斜骨折で反対側の骨を手前に持ってきたいとき。
先端だけにネジ山が切れているネジもある。
ラグスクリューを入れる角度は決まっている。

Vol.03
  • 整形外科

●骨折の分類
骨折端だけでなく他の部分も注意してみること。
成長端を含む骨折の場合ソルターハリス分類が重要。●閉鎖性骨折●開放性骨折
外界と繋がっているので、骨折を整復するだけではだめ。●完全骨折●Green-Stick骨折
2本ある骨のうち一本だけが折れている骨折。●Monteggia骨折
尺骨が折れて肘関節が脱臼する骨折。犬猫は尺骨のみの骨折は整復する必要は無い。●骨折線の方向と位置による分類●骨の血管分布
可能な限り骨折端周辺の組織は触らないのが基本。なぜなら骨折端への血液供給がうまくいかなくなるため。
●骨折が起こった後骨折端が癒合するまで●臨床的治癒に要する期間●仮骨には
プレーティングしていて仮骨があるならおかしい。 ●骨プレートの推奨される除去時期
但し、基本問題が無ければ除去する必要は無い。推奨期間で除去しても1/5程度は骨折している。

Vol.04
  • 整形外科

●骨折の診断方法●橈尺骨の骨折
プレーティングは骨折端に対して最低2本ネジが入れられないといけない。プレート破損が起こる。
尺骨にはプレートを当てる必要はない。●大腿骨の骨折
骨折から時間がたつと筋肉が萎縮して手術しにくくなる。 ●骨折端へのアプローチ
ほとんどの骨折端には筋肉を切らずにアプローチできる。専門書参照。●斜骨折●成長端の骨折●ラグスクリューを用いた整復●下腿骨の骨折

Vol.05
  • 整形外科

●骨盤骨折
坐骨神経に注意する。坐骨神経の障害があるかを絶対確認しないといけない。●骨盤骨折の診断●骨盤骨折の併発症●骨盤狭窄
※骨折の整復はそれぞれの症例の状態に合わせておこなう。

Vol.06
  • 整形外科

●TPO 3点寛骨骨切り術
股関節形成不全の腸骨、恥骨、座骨を切断して整復する。●症例の選択
●手術手技
まず恥骨を切断、切除(切除しないと骨盤狭窄を起こす)。次に座骨を切断(坐骨神経に注意)。それから腸骨を切断する。その後TPO用プレートで整復する。
シュレーダー法もある。●大腿骨頭全置換術●術後管理
※TPOをやった動物は大腿骨頭全置換術はできない。

Vol.07
  • 整形外科

●膝蓋骨脱臼
通常、小型犬は内方、大型犬は外方が多い。遺伝的素因が多い。
「グレード1だから様子見たら?」は厳禁。できるだけ早く手術はしたほうがいい。●膝蓋骨脱臼のグレー●膝関節の解剖●手術手技
アプローチは外側から
滑車溝を作る方法はいくつかある。
頸骨粗面の転位
縫縮
※ブロック法とウェッジ法だとウェッジ法のほうが再脱臼しやすかった。しかし、これは方法というよりも、溝を作る時には深さよりも長さが重要ということ。伸展時に必ず確認。

Vol.08
  • 整形外科

●整形外科手術を行う時には、はじめに器具がきちんとあるかを確認する。●質疑応答

動画要約(全文)

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