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VMN セミナー情報

  • 新人研修シリーズ
  • 科目
開催日: 2013年4月24日(水)

第1回
誰でもできる犬猫の細胞診

講師

南毅生先生
DVM, PhD, JCVS, 南動物病院グループ代表

オンデマンド

Vol.01
  • 病理・細胞診

 定期的に固定液や染色液の交換を行うこと。
 肥満細胞は長く固定すると顆粒が消えてしまうので注意。
 細胞診の利点は安価に、敏速に手軽に異常が分かる。
 見れるのは針を指した部分しか分からないことに注意。また構造は一切分からない。
 猫の腎臓を穿刺する時には十分に注意する。
 腫脹した下顎リンパ節の細胞診は非常に難しいので注意。

Vol.02
  • 病理・細胞診

通常のリンパ節は成育過程が全部みれる。
リンパ節の細胞診で赤血球と白血球があると明らかに異常だが、血液が混入してないか確認する。リンパ節に本来ないものがあったら即リンパ節炎と判断するのは危ない。
好中球中心の場合は化膿性の炎症が一番疑われるのでまずは菌の存在を探す。
腹腔内の細胞診で細菌が多数ある場合は糞塊を刺していないか判断する。
マクロファージ(時間が経過してから出現する)と好中球が見られれば慢性活動性の炎症であるので、絶対に原因の菌はそこにある。
細胞診で一番難しいのは炎症なのか腫瘍なのかを区別すること。
液状成分だと必ず細胞数、淡白数を測定すること。
胸水が白かったら乳びの可能性があるので、トリグリセライドを測定すること。コレステロールが高かったら膿みである。
液状成分を評価する。
染色液は自分で判断できるのであれば基本何でもいい。
塗抹方法はその場その場で適切な方法を選ぶ。
骨髄液は細胞が壊れるので塗抹をしてはいけない。取れた骨髄液は全体像を把握するためにすべて観察する。

Vol.03
  • 病理・細胞診

●細胞診の評価手順
十分な細胞数があるかどうかを確認する。但し脂肪腫以外。●症例
消化管破裂。マクロファージと好中球と細菌。●猫のリンパ腫
腸に出来る猫のリンパ腫は1ヶ所以上できることがある。
猫のリンパ腫は腸管が通っていれば手術はしないで抗癌剤療法を行う。●細菌性か非細菌性か●細菌性腹膜炎
細菌が存在したら細胞の中にあるか中にあるかを確かめる。●症例
猫の末梢血に肥満細胞がたくさんある場合は、脾臓に肥満細胞がある。脾摘で予後はある程度いい。
猫の脾臓の肥満細胞は症状があるかないかで予後が決まる。末梢血の肥満細胞数は関係ない。●症例
引く様な塗抹の時にフェザーエッジには大型の細胞か細胞の集塊が残る。
細胞が集塊になるのは上皮系の細胞、単独で見えるのは間葉系の細胞。

Vol.04
  • 病理・細胞診

●FIP
 腹水が高タンパクになっている。
 血液塗抹で高淡白血症を起こす代表例は多発性骨髄腫。
 ドライタイプのFIPでは必ず脳脊髄液を検査する。●腹膜炎●症例●組織の穿刺
この組織の種類は? 上皮系? 間葉系? 円形細胞? 炎症細胞? これを見極めないと細胞診をした意味が無い。●材料の評価●細胞診の限界●予後判定
 転位の判定や予後の判定が重要。

Vol.05
  • 病理・細胞診

●上皮系細胞
通常集塊で見える。明確な輪郭が見える。多形態あるいは楕円形●間葉系細胞
通常集塊ではなく単独、流線型あるいは楕円形、細胞質量が少ない。●円形細胞●腫瘍の予後
良性、悪性。但し組織によるので注意。●リンパ節の細胞診
正常なのか?異常なのか?過形成なのか?●腎臓の穿刺細胞診
本当に腎臓を穿刺したのかが重要。●肝臓の穿刺細胞診●細胞診の評価手順●細胞診の評価アルゴリズム●細胞診は臨床的に有用か?
確定診断できることは稀、確定診断には病理組織診断が必要。但し、こちらにも限界がある。

Vol.06
  • 病理・細胞診

病態把握の重要性

Vol.07
  • 病理・細胞診

●外科病理の基礎
臨床家にとって重要なのは悪性なの?良性なの?予後はどうなの?
インフォームドコンセントの重要性●バイオプシーの意義
組織切除後は早急に固定する。●皮膚生検
皮膚のパンチバイオプシーの時は回す方向は必ず一定に。毛刈りと消毒はしてはいけない。●症例(好酸球性肉芽腫)
真皮のコラーゲンが変性している所見が見つかることが重要。●毛包角化亢進●ビタミンA反応性皮膚炎●慢性皮膚疾患●デモデックス●肉芽腫性皮脂腺炎●内分泌性疾患●クッシング

Vol.08
  • 病理・細胞診

●切除した組織の処置
薄く切断する。●腫瘍の切断方法●皮膚 肥満細胞の腫瘍●皮膚 血管腫●標本の肉眼的病理検査●脾臓 血腫●犬の脾臓 平滑筋肉腫●肝臓 肝細胞癌●犬 膀胱 移行上皮癌
ほぼ100%取れなければ意味が無い。●犬 睾丸腫瘍●TVT●体表の腫瘍の考え方●病理組織診断●肥満細胞の腫瘍
パトリックのグレード分け●内視鏡●下顎軟骨肉腫●骨生検●Tru-cut
皮下の病変は必ず皮膚切開して

動画要約(全文)

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