例えばAFAST® で何ができるのか

FAST Information Vol.2

犬のアナフィラキシーの診断には、
AFAST® による胆嚢ハローサインの確認とモニタリングが有用です!


© Lisciandro Enterprises PLLC

AFAST® をきちんと学ぶことで、犬のアナフィラキシーの診断のための裏付けとなる証拠である胆嚢壁浮腫(ハローサイン)を迅速に見分けることができます。

AFAST® を学び、胆嚢ハローサインの超音波検査所見、その除外、および犬のアナフィラキシーの裏付けとなる証拠について知っていれば、問診後のAFAST®実施ですぐに診断に結びつけられます。

あるいは、腹部超音波検査により胆嚢壁浮腫を示す疾患はアナフィラキシーだけではありません。
その場合、心臓性胆嚢など他の疾患を除外するチェックポイントをきちんと学べるのがAFAST®オンラインコースです。

元気消失や虚脱の臨床症状で来院した犬に、先生ならどのように診断していかれますか?もしその患者が、アナフィラキシーを起こしているとしたら…

急性虚脱で来院した犬には必ずAFAST®を行い、胆嚢壁の確認や腹腔内の液体確認を行うことが大切です。 胆嚢壁浮腫(ハローサイン)が見られたら次に超音波でどこをスキャンするべきか? 腹腔内の液体が見られた場合、それは腹腔内出血ではなく、アナフィラキシー性血腹症かも? 腹腔内の液体をスコアリングしてモニターをいかに行うのかを、AFAST®でぜひ学んでください。

AFAST®は救急科のための技術などではなく、すべての臨床獣医師が習得し、
一次病院で迅速に診断に結びつけるために行うべきスキルです。


AFAST® 検査によってできること

● 腹膜液(腹腔内遊離体液、腹水)の識別 ※検出率はCT検査とほぼ同様
● 後腹膜液体貯留の検出
● 胸水および心膜浸出液の識別
● 腹水スコアリングシステム(AFS)を用いた貧血の程度の予測
● 腹水スコアリングシステム(AFS)を用いたあらゆる滲出性病態のモニター
● 後大静脈と肝静脈の分類による血液量の評価
● AFAST®膀胱 ― 結腸画像の公式による尿産生量(UOP)の算出
● 気腹症の検出
● X線画像で見逃される軟部組織異常の検出
● 胆嚢壁浮腫の検出
● 犬のアナフィラキシー
● 右心の病態 ― 心膜浸出液、拡張型心筋症、肺高血圧症
● 犬のアナフィラキシー性血腹症 ほか

AFAST® オンラインコースは、ご自分のペースで進められる収録済みのオンライン講義です。

【重要】
次のモジュールに進むには、モジュールごとに出題されるクイズに正解率80%で合格することが必要です。ただし、各モジュールの試験は5回までしか受験できません。

5回で合格できない場合には終了時の修了証書が取得できませんのでご注意ください。
すべてのモジュールを完全に修了するための受講期間は視聴を開始してから12か月です。

◇ FAST Program は米国で獣医師免許維持に必要な卒後教育に公式に認定されているプログラム(RACE-approved program)です。
ご注意

ペット・ベット社が提供している FASTVet.com "FAST" オンラインプログラム 日本語版は、小社が FASTVet.com から正式に許諾を得て、日本で公開している唯一のオンラインプログラムとなります。プログラムの内容・シラバスのコンテンツ等の著作権は全て FASTVet.com に属します。 FASTVet.com の許可なくこれらを利用することは著作権に抵触しますのでご注意ください。